まひるの時間   高橋 禮子


まひるの時間
高橋 禮子

黄の傘に黄色の帽子黄の腕章わがステージは黄の色ラッシュ

年齢を忘れて生きていることを否定されたら教師を辞める

バランスを崩したくなし子の人権親の人権教師の人権

新採用の頃よりずうつと聞いているチャイムの支配を逃れたくなり

渋滞をいつものようにくぐりつつ辞める辞めない行ったり来たり

決断は怖きことなり結果にてそのよしあしがはかられている

正しいと信ずる両者の対立に歩み寄りなど無理かもしれぬ

サッカーをしていたという武装グループ人の子なるを証明しており

四月より自作自演が可能なりなんでもやれるなんでもやりたい
児童用二百円なる小筆にて書いて眺めた退職顧