ポルトガルから北スペインへ-5

 このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。

ポルトガルから北スペインへ-5

宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

コインブラから今度はトマールというところに行きました。
そこにはキリスト教修道院(ポルトガル語でConvento de Cristo em Tomar)がありました。

まるで要塞のようなその建物は修道院というよりは、中世のお城のようでした。
12世紀にテンプル騎士団によって建設され、14世紀にテンプル騎士団に対して解散命令が出た後、ポルトガルに存在したテンプル騎士団は、キリスト騎士団へと改編され彼らが管轄することとなったそうです。キリスト騎士団は、大航海時代のポルトガルを支え、ポルトガル海上帝国の礎を築いたことで有名です。
このキリスト修道院は1983年に、ユネスコの世界遺産に登録されました。
内部を見学するととても機能的で無駄がない設計でありながら、それでいて美しい装飾がされている円堂などはここに来て良かったと思わせてくれるのに十分でした。
ポルトガルで世界遺産をたくさん見ましたが、ここも感動を与えてくれた素晴らしい遺産でした。

たくさん写真を撮りましたが、この二点を選んでみました。