このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。
ポルトガルから北スペインへ-3
宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
ポルトに宿泊して翌日来北スペインのサンティアゴへ出発しました。
途中国境を越えて左手に大西洋を見ながらでの行程は、今回の旅行の目的の一つであるコンポステーラ大聖堂を見学するためにです。
数年前にテレビの番組で巡礼者の最後の到着地であるこの大聖堂を映像が流れて、あまりの荘厳さに一度行ってみたいと思っていました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 (スペイン語: Catedral de Santiago de Compostela)はスペインのガリシア地方にある大聖堂で、ヨーロッパ三大聖地の一つ、サンティアゴ巡礼の終着点だそうです。
この大聖堂を調べてみると
サンティアゴ・デ・コンポステーラには、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられている。
1000年以上の歴史を持つ聖地への道は、今も年間およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えてゆく。スペインに入ると、巡礼の拠点の街が見えてくる。そこには巡礼事務所があり、名前を登録し、巡礼者の証明となる手帳を受け取る。巡礼者の数が増えると共に、道沿いには無料の宿泊所が整備されてきた。11世紀の礼拝堂を修復した宿泊所などもあり、こちらの宿では中世さながらの「洗足の儀式」が行われる。巡礼者の足を水で清め、旅の無事を祈る。食事も用意される。これらは巡礼を支える人々の無償の奉仕で成り立っている。徒歩によるスペイン横断は、イベリア半島内でもおよそ 800kmの道程である。長い巡礼を続けることは、人々にとって信仰と向き合う貴重な時間となる。
大聖堂の5km手前にある「モンテ・デル・ゴソ(歓喜の丘)」。巡礼者はここで初めて美しい聖地の姿を眼にする。徒歩でおよそ1か月の道程。大聖堂に到着した巡礼者は、「栄光の門」と呼ばれた入り口に向かう。そこには幾千万もの巡礼者がもたれるように祈りを捧げてきた柱がある。手のくぼみのあとが歴史を物語っている。
とある。
この歓喜の丘には写真にあるように二人の巡礼者が大聖堂を見つけて感激している銅像がありました。
巡礼者はホタテ貝の殻をぶらさげています。
これは巡礼の時に道々で施しを受ける時に使ったそうです。日本では托鉢のお坊さんがお椀をもって歩くということと同じだと思いました。
私たちもまずこの歓喜の丘に行き、そこから大聖堂の塔を見て巡礼も何もしていないし、バスで来ていますが巡礼者の気分になりました。
次に大聖堂に行きましたが、本当にテレビで見た通り荘厳で威圧するように大きかったです。
中に入ると巡礼者が集まった大きな礼拝堂があり、そこには香炉を長い綱でぶら下げてありました。これは巡礼者の匂いを消すために焚かれたそうです。それほど巡礼者はただひたすらこの大聖堂を目指して歩いて来たということです。
ここで半日過ごし、またポルトガルへと戻りました。