日光とカヌー   宗像 信子  

日光とカヌー

宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

ここ数年、毎年片品村を拠点にして70歳以上の約17人で日光や尾瀬旅行を楽しんでいます。
今年はまず日光の湯滝から赤沼、戦場ヶ原までのハイキングをしました。
湯滝は写真のように水量がとても多くて、ごうごうと流れていました。
おかげでたっぷりとマイナスイオンを浴びました。
それから湯の川に沿って赤沼に向けてハイキングをしました。
残念なことに雨が降っていましたが、それほどひどくなかったのでとてもいい散策でした。

それからまた湯の湖の方に戻り、湯の湖を眺めならが菅沼まで行きました。
菅沼とはウキペディアによると
片品村の東部、日光白根山の北麓に位置する。標高1,731メートル、湖面積0.77平方キロメートル、周囲長6.5キロメートル、水深は最大で75メートルである。湖岸線は複雑に入り組んでおり、大きく3つの湖に分かれている。これらは東から順に、清水沼・弁天沼・北岐沼(きたまたぬま)という名前が付いている。菅沼の水は西の「八丁滝」より流出し、丸沼へと至る。この滝は菅沼から丸沼までの8町を、水が勢い良く流れ落ちるところから名付けられたとされ、「八町滝」とも書く。
だそうです。

清水沼に行き、そこでカヌー体験をすることになっていました。
ところが雨が本降りになり、準備している間にますますひどくなりインストラクターが「天候のせいなのでキャンセル料はいただきませんので中止にしますか?」と言われました。
しかしこの高齢者グループの誰一人からキャンセルするという意見がでませんでした。
そしたらインストラクターから「では時間を短縮して清水沼だけを約30分で漕いでみませんか」との提案があり、全員大賛成でカヌーの体験をできることになりました。
みんな大喜びで沼に行こうと思ったところ、今度は雷がなってきました。
みんな聞かなかったことにして、カヌーに乗り込みました。
決して湖の真ん中には出てはいけないと言われましたが、そんなに初めてで自由に漕げるわけはなく、右、左と悪戦苦闘しながら半周しました。
ボートとは違ってオールをカヌーに添わせて深く漕ぐと良いみたいでしたが、何せ腕力に限りがあり、思う通りには進まず、岸にぶつかったり、コーチのカヌーにぶつかったりで散々でした。
でも無事にずぶ濡れになりながら出発した岸に辿りつくことができました。
こんな嵐付きのカヌー体験は二度とできないでしょうね。
本州で標高の一番高く、透明度も最高値の菅沼でカヌーをしたことは冥途のお土産になりました。