このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。
フェルメール展を楽しんで
宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)
2018年10月5日から上野の森美術館でフェルメール展が開催されていました。
2019年2月3日で終了なので、慌てて1月27日にいきました。
入場料が2700円でとっても高いと思いました。
それでなくても日本の美術展の入場料は高いと思っていましたが、このフェルメール展の入場料にはびっくりでした。
でもよくよく考えるとこの9作品を見るために世界を旅行することを思えば、決して高いわけではないのだと思いました。
ヨーロッパに行く費用、美術館を巡る費用を考えれば、まあまあと思えばいいわけです。ただヨーロッパの美術館は無料だったり、すごい安い入場料だったりするので、日本の美術展は本当にいつも高いと思わざるとえません。
そんなこんなの気持ちをおさえながら上野に行きました。
細かく入場制限をしていましたしたが、約1時間待ちの入場を確保しました。
入場したら無料のイヤホンガイドが全員にサービスされたのでびっくりでした。
まずはその当時の画家の作品が39点あり、フェルメールの絵が次に述べるように8点ありました。
1. 牛乳を注ぐ女 1658-1660年頃 油彩・カンヴァス 45.5×41cm アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908
2. マルタとマリアの家のキリスト 1654-1655年頃 油彩・カンヴァス 158.5×141.5cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー National Galleries of Scotland, Edinburgh. Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927 3. 手紙を書く婦人と召使い 1670-1671年頃 油彩・カンヴァス 71.1×60.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo © National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
4. ワイングラス 1661-1662年頃 油彩・カンヴァス 67.7×79.6cm ベルリン国立美術館 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Jörg P. Anders【日本初公開】
5. 手紙を書く女 1665年頃 油彩・カンヴァス 45×39.9cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
(6. 赤い帽子の娘 1665-1666年頃 油彩・板 23.2×18.1cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Andrew W. Mellon Collection, 1937.1.53 【日本初公開】※12月20日(木)までの展示)
7. リュートを調弦する女 1662-1663年頃 油彩・カンヴァス 51.4×45.7cm メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24). Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
8. 真珠の首飾りの女 1662-1665年頃 油彩・カンヴァス 56.1×47.4cm ベルリン国立美術館 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Christoph Schmidt
9. 取り持ち女 1656年 油彩・カンヴァス 143×130cm ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF 【日本初公開】※1/9(水)~会期終了まで展示
私が行った時は6番の「赤い帽子の女」は展示されていなくて、9番の「取り持ちの女」が展示されていました。
ただ「赤い帽子の女」は何年か前にワシントンに行った時に、ワシントン・ナショナルギャラリーで見た記憶があります。
フェルメールの作品はいっぱい評論が書かれているので、私がここで何を書いてもどうにもなりませんが、現実のフェルメールの作品を目のあたりにすると、そのやさしさ、光の具合、構図などが世界中の人たちの心をつかみ取ったことが良くわかりました。
彼の35作品を全部見ることができたら幸せだと思いながら、今回は8点でも満足でした。