月別アーカイブ: 2019年2月

ポルトガルから北スペインへー1

 このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。

ポルトガルから北スペインへ-1

+    宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

 急に思い立って長女と二人で旅に出ました。
夫と次女は長期旅行が苦手なのでお留守番をお願いして・・・といつものパターンです。
旅行の準備はいつも前日、時間ぎりぎりに出発ロビーへ!
ロビーの窓から眺めると、自分たちの荷物が機内に運ばれるのが見え、やっと余裕が出てワインでもという気分になりました。
成田を出発してヒースロー空港での3時間半の乗り継ぎ時間を含めて16時間余というフライトでようやくポルトガルの首都。人口約50万人のリスボンの空港着・・・機内での適度?な飲酒が効いて足元は少々ふらつきますが体調は絶好調です。

予約したホテルに荷物を置いて長旅の疲れを熱いシャワで流して直ちに行動開始、まず、ホテル前で同行二人でパチリ。多分、この写真を見た人は、「もしかして姉妹?」と思われるかもしれませんが、そう思っても口に出してほしくないのです。私は気分がよくても娘が極端に不快な顔をするからです。
さて、路面の行きかう石畳の情緒ある街並みのリスボンを離れて、自然そのままの美しい景観を眺めながら私たちがバスで向かったのはリスボンから120キロ離れた小都市・バターリャです。バターリャとはポルトガル語で「戦い」の意味ですが、ここに建つ世界遺産にも登録されたバターリャ修道院は、史上有名なアルジュバロータの戦いでポルトガルの独立を守った勝利を記念し神に感謝して作られた、別名を『勝利のサンタ-マリア修道院』といいますが、現在は平和のシンボルとなっています。
延べ15人の建築家によって14世紀から150年かけて建てられたゴシック建築の傑作とされるバターリャ修道院は、息を呑むような装飾と建築技術をみせて、まさしく芸術的建造物です。しかも、これでもまだ未完なのだそうです。

と、ここまではほぼリアルタイムで開運村本部に国際メールですが、続きは次週、1日(金)帰国ですから間に合います。


慶応義塾発祥の地

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慶応義塾発祥の地

宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

開運道花見サロンのある築地界隈は、歴史的に見てたくさんの遺構遺跡がある地です。花見サロンに行くたびにここを歴史的人物がどれほど歩いたのかと思うと胸がドキドキします。
サロンから築地本願寺の左後ろに見える、聖路加国際病院のすぐそばに慶応義塾発祥の地を刻んだ碑があります。
写真のような碑と説明文の掲示があり、その横には説明の碑があります。
写真ではよくわからないのですが、碑文には、『慶應義塾の起源は1858年福沢諭吉が中津藩奥平家の中屋敷に開いた蘭学の家塾に由 来する。その場所はこれより北東聖路加国際病院の構内に当たる。この地はまた1771年中津藩の医師前野良沢などがオランダ解剖書を初めて読んだ由緒あるところで日本近代文化発祥の地として記念すべき場所である。』
とあります。 なるほど、そうだったのかと納得しました。
この地のそばに桂川甫周の屋敷跡があり、その甫周の家が蘭学のサロンでした。
江戸に出てきた福沢諭吉先生が蘭学を学ぶためにこのサロンに入り浸っていたことは有名です。
そのことは甫周の娘、今泉みねが回想した「名ごりの夢」(平凡社発行東洋文庫)という本があり、その中の「福沢先生のお背中」という文章で面白く語られています。
これからは道のあちこちに建っている歴史的説明の碑があったら気を付けてみるようにしようと思います。
なお、桂川甫周に嫁いだのが私の親族、我が祖と福沢諭吉は咸臨丸絡みの身内同様の仲、不思議なご縁を感じながらも親しみを感じる探訪記でした。


冬の軽井沢  宗像信子

 このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。

 

 

冬の軽井沢

宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

一月末に冬の軽井沢に行ってきました。
軽井沢は物凄く寒いと言われたので、重装備をしていきました。
しかし着いた日はお天気も良く、また空気が澄んでいるのでとてもきれいに雪景色の浅間山が青空の中に見えていました。

また反対側にはスキー場が3コースほど見えました。
いつもは群馬県の嬬恋方面の北軽井沢に行くので、浅間山がお釈迦様の寝姿にみえます。それはなかなか色っぽくて美しい山並みです。
今回は長野県の軽井沢からの眺めなので、白い雪山が見えるだけでした。
またホテルの前に池があり、そこに2羽の白鷺がまるで置物のように池の中に浮かんでいる小島にいました。
あまりに動かないので、ホテルの飾りものかと思っていたら、何か餌になるものを見つけたのか1羽が突然飛び立ち、池の中を歩き始めました。
どんどん歩いてホテルに近づいて来るのでどうするのかと見ていたら、突然水面に首を突っ込んで餌を嘴で捕まえたようでした。
もう1羽の白鷺はそれを見ているようでしたが、全く動きませんでした。

餌を捕った白鷺はまたその小島に戻りましたが、また2羽で置物になりました。
次の日は午前中はお天気でしたが、お昼頃から急に雪が降りだしあっという間に雪景色になり雪が積もりだしました。
スキー客が多かったようで、それまでそれほどの混雑ではなかったのですが、夕方になるとスキー場から帰ってきた人たちですごい人出になり、子供たちは喜んで新雪を踏んで遊んでいました。
前の日は邪魔だった雪対策の重装備が役にたちました。
9日土曜日は東京も雪になりましたが、一足先に初雪体験をしてきました。


フェルメール展を楽しんで

 このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。

フェルメール展を楽しんで

宗像 信子
(開運道芸術部門顧問、咸臨丸子孫の会幹事)

2018年10月5日から上野の森美術館でフェルメール展が開催されていました。
2019年2月3日で終了なので、慌てて1月27日にいきました。
入場料が2700円でとっても高いと思いました。
それでなくても日本の美術展の入場料は高いと思っていましたが、このフェルメール展の入場料にはびっくりでした。
でもよくよく考えるとこの9作品を見るために世界を旅行することを思えば、決して高いわけではないのだと思いました。
ヨーロッパに行く費用、美術館を巡る費用を考えれば、まあまあと思えばいいわけです。ただヨーロッパの美術館は無料だったり、すごい安い入場料だったりするので、日本の美術展は本当にいつも高いと思わざるとえません。
そんなこんなの気持ちをおさえながら上野に行きました。
細かく入場制限をしていましたしたが、約1時間待ちの入場を確保しました。
入場したら無料のイヤホンガイドが全員にサービスされたのでびっくりでした。

まずはその当時の画家の作品が39点あり、フェルメールの絵が次に述べるように8点ありました。
1. 牛乳を注ぐ女 1658-1660年頃 油彩・カンヴァス 45.5×41cm アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1908
2. マルタとマリアの家のキリスト 1654-1655年頃 油彩・カンヴァス 158.5×141.5cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー National Galleries of Scotland, Edinburgh. Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927 3. 手紙を書く婦人と召使い 1670-1671年頃 油彩・カンヴァス 71.1×60.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo © National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
4. ワイングラス 1661-1662年頃 油彩・カンヴァス 67.7×79.6cm ベルリン国立美術館 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Jörg P. Anders【日本初公開】
5. 手紙を書く女 1665年頃 油彩・カンヴァス 45×39.9cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr., in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
(6. 赤い帽子の娘 1665-1666年頃 油彩・板 23.2×18.1cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Andrew W. Mellon Collection, 1937.1.53 【日本初公開】※12月20日(木)までの展示)
7. リュートを調弦する女 1662-1663年頃 油彩・カンヴァス 51.4×45.7cm メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900(25.110.24). Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
8. 真珠の首飾りの女 1662-1665年頃 油彩・カンヴァス 56.1×47.4cm ベルリン国立美術館 © Staatliche Museen zu Berlin, Gemäldegalerie / Christoph Schmidt
9. 取り持ち女 1656年 油彩・カンヴァス 143×130cm ドレスデン国立古典絵画館 bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF 【日本初公開】※1/9(水)~会期終了まで展示
私が行った時は6番の「赤い帽子の女」は展示されていなくて、9番の「取り持ちの女」が展示されていました。

ただ「赤い帽子の女」は何年か前にワシントンに行った時に、ワシントン・ナショナルギャラリーで見た記憶があります。
フェルメールの作品はいっぱい評論が書かれているので、私がここで何を書いてもどうにもなりませんが、現実のフェルメールの作品を目のあたりにすると、そのやさしさ、光の具合、構図などが世界中の人たちの心をつかみ取ったことが良くわかりました。
彼の35作品を全部見ることができたら幸せだと思いながら、今回は8点でも満足でした。