このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)の担当です。
幕末史研究会
宗像 信子
1月26日土曜日の午後2時から吉祥寺の武蔵野商工会館で幕末史研究会が開催されました。
この開運道の講師である小美濃清明氏が会長で、平成5年から続いていて、何と今回で270回でした。
この日のテーマは「七卿と岩倉具視を考える―幕末の天皇・朝廷・公家の世界―」で、講師は人間文化研究機構国文学研究資料館の准教授・西村慎太郎さんでした。
御年44歳で学生時代ロックバンドをしていたというこで、とても声が良く、マイクも必要ないほどでした。
内容は「明治維新」後の歴史叙述によって、幕末の公家とえば三条実美、岩倉具視といった人物がクローズアップされるが同時代の朝廷社会の中から再検討するということでした。
確かに私などはお公家さんは七卿落ちの人達しか知らないという情けない状況です。ちなみに七卿は三条実美(31歳:従三位権中納言)、三条西季知(53歳:正二位行権中納言)、四条隆謌(36歳:従四位上行侍従)、東久世通禮(31歳:正四位下行左近衛権少将)、壬生基修正(29歳:従四位上行修理権大夫)、澤宣嘉(28歳:正五位下行主水正)、錦小路頼徳(27歳:従四位上行右馬頭)です。
三条実美と三条西季知以外は朝廷運営に参加するレベルの公家ではなかったそうです。
岩倉具視の孝明天皇暗殺説はそれは無いということで一刀両断でした。
東久世さんのご子孫もこの開運道の講師です。
また私の友人が澤宣嘉のご子孫でしたので、この幕末史研究会を聴きにきて、子孫でも知らない事ばかりらしく、この講演を聞けたことをとても喜んでいました。
なかなか難しい内容でしたけれども、少しは公家社会のことが理解できたかなという感想です。
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幕末史研究会は、東京都武蔵野市を中心に1994年から活動を続けている歴史研究グループです。
小美