「甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演」余談~2

このコーナーは安司弘子講師(左)と宗像信子講師(右)の担当です。

白河戊辰150周年記念事業
~「甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演」余談~2

                       安司 弘子
(歴史研究会白河支部長)

白河戊辰150周年記念事業
~「甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演」余談~2

以後「桜プロジェクト」をはじめ私自身が関係した戊辰関係の活動のなかから、150年の節目に至る今日までの市民活動を自分の備忘録として書き留めてみたいと思います。

今から10年前の2008年7月、戊辰戦争から140年目には「白河戊辰祭」を開催しています。
初日は会津若松市の劇団「ぴーひゃらら」による演劇「明治の兄弟~山川家の人々」を上演。翌日は元NHKアナウンサーの松平定知氏と作家星亮一氏の講演、そして、佛教大学教授の青山忠正氏・作家森まゆみ氏・会津の郷土史家間島勲氏・白河市の小野利廣氏によるパネルディスカッション「戊辰戦争と白河・東北」が、星氏がコーディネーターを務め行われました。
このときの「明治の兄弟」上演をきっかけに、翌2009年10月には劇団念願の鹿児島での公演が叶いました。受け入れ母体を見つける役回りになり、主催して下さる方にたどり着き、現地で鑑賞できたことは実に感慨深いものでした。

2008年8月、「明治維新140周年記念事業 萩市・白河市交流事業」では、「奥州白河から140年の時を紡いで」と題し「白河踊りレセプション」で白河市長を含む白河からの訪問者と萩市民が盆踊りで交歓し、その後の両市の交流に繋がっています。

2011年7月「白河戊辰見聞館」が開館。

白虎隊自刃隊士でただ一人蘇生した飯沼貞吉の弟関弥が、会津松平家の家令だったことから所持していた貴重な書簡集「山高水長」や掛け軸などで歴史的にも価値の高いものをご子孫からご寄贈いただき展示。更にパネルで「白河口の戦い」を解説し、啓蒙活動に資する資料館としました。

パネルの解説文は私の歴史なかまが協力してくれたのですが、残念ながら現在は閉館しています。
併せて、記念講演会を黄檗宗龍興寺(通称山の寺)で行い、講師には西郷頼母研究家で激戦地稲荷山を白河市に寄贈された堀田節夫さんが「西郷頼母と戊辰白河口戦争」、白虎隊士飯沼貞吉のご令孫・飯沼一元さんが「白虎隊と飯沼貞吉」の演題でお話し下さいました。その後ここ山の寺で、地元の主婦による手作りの田舎料理と住職の手打ちそばで懇親会は和気藹々と盛り上がりました。
つづく