このコーナーは安司弘子講師(左)と宗像信子講師(右)の担当です。
白河戊辰150周年記念事業
~「甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演」余談~6
安司 弘子
(歴史研究会白河支部長)
2013年9月、白河市民会館で講演会「八重の時代と新選組白虎隊」を開催。
作家で時代考証家の山村竜也氏が「八重の桜と新選組」を、白虎隊士飯沼貞吉の孫・飯沼一元氏が「八重の桜と白虎隊」の演題でお話しくださいました。
なお、山村氏は「八重の桜」の時代考証を担当されています。
また、近藤勇の生家子孫宮川清蔵氏と井上源三郎子孫井上雅雄氏らによる天然理心流の演武も併せておこなわれました。 このイベントに全国から集まってくれた歴史仲間たちは、前日、那須で集い、青木周蔵別邸や大山巌・捨松の別邸、大山家墓所を見学、土地の古老から板室の戊辰戦争についての言い伝えを聞くなどして白河に移動しました。
2014年1月から私は福島民報新聞の読者コラム欄「民報サロン」に6回連載の機会をいただき、うち2回は戊辰白河戦争をとりあげ「『八重の桜』のたまもの」・「白河踊りが結ぶ縁」と題して書かせて頂きました。
2014年2月、講演会「戊辰戦争と司馬遼太郎」を開催し、司馬先生の最後の番記者だった週刊朝日編集委員の村井重俊氏に語っていただきました。 郷土史家の荒井忠秋氏も「戊辰戦争 歴史の裏通り」をテーマに、戊辰白河戦争のエピソードなどを披瀝されました。 この講演会は、かつて白河が経験したことのない積雪70センチという豪雪に見舞われた日でした。 地元の人たちは家から外に出られないほどの最悪の状況で、主催者側の私自身も色々と手を尽くしてやっと会場に辿り着くことが出来たのでした。
村井氏をはじめ、遠く関東方面や静岡などからの参加者が前泊さ
れたことでようやく開催に至ったという忘れられないエピソードとなりました。
したがって聴講者はもちろんわずか。ですが、少人数の参加者が集った懇親会は格別の一体感でした。 余談ですが、前述の『司馬遼太郎の街道』や『週刊 司馬遼太郎』は村井重俊氏が主筆として記事を書かれており、また氏には著作『街道をついてゆく』がありますのでお読み頂けたらと思います。
つづく