三表
1、畔道をたどれば皇雛の家 紅舟
2、 主の翁齢知られず 清
3、よそ目にはひとり打つ碁と見えながら 紅舟
4、 戦の前の灯のもと 清
5、更くるままめぐる盃重なりて 紅舟
6、 いつしかしらむ東の空 清
7、明星へ竃の煙たちのぼる 紅舟
8、 民ありてこそ国忘るるな 清
9、山川も草木も土も忘るるな 紅舟
10、 目高の学校ふるさとになし 清
11、なつかしや広場にボール蹴る子たち 紅舟
12、 変はることなき夕映えの峰 清
13、粉雪降るまにまに見ゆる月淡し 紅舟
14、 山湯よろしき白骨の郷 清