アマリリス アマリリス 高橋 禮子 すんすんと伸びゆくポットのアマリリス赤く咲くなら私も咲くさ ほら雲はいつしか消えてる身の内に消えずに残るこだわりいくつ こびとのように踊り出すのは日記帳小学中学高校時代の 思うほどおとなしい子じゃなかったね斜めに読んで捉えた私 五十年保存しながらもう明日は燃やしてしまう日記六冊 大きめの傘に支える向かい風われに届かず寒くもあらず 芸術館シンボルタワーにわれひとり水戸の黄昏貸し切り気分 Tweet