花見 正樹 2016年2月28日 春雪 花見 正樹 庭の梅たわみて落ちし雪音に眼ざめて想う雪国の街 雨戸開け眺めし夜の雪景色白ばむ闇に幻想広がる 闇の夜に白一色の雪明かり寒さ忘れてしばし佇む 雪音に起きし夜長を幸いに幕末史調べて朝を迎えぬ 白く舞う春近き日の雪の朝道行く人の足元危うし 珍しき雪を丸めて投げ遊ぶ通学児童の歓声や良し 車窓より眺めし雪も三駅ほど都心に近づき白は遠のく 雪溶けし築地市場の日陰道 寄せ集められし白き雪塊 春の雪夕べには溶け跡もなし人の世の儚さ想いつ車窓眺める Tweet