威し銃
廣瀬 雅男
蜘蛛の囲を払いて瀬戸を開けにけり
雷や地の蟻急ぐこともなく
風の来てつと噴水の金魚かな
土用の日うの字大きな幟旗(のぼりばた)
朝顔に明日咲く蕾ありにけり
昨夜の雨上がりし二百十日かな
バスを待つ丸太のベンチ茸生う
みちぼくの山彦となる威し銃
威し銃
廣瀬 雅男
蜘蛛の囲を払いて瀬戸を開けにけり
雷や地の蟻急ぐこともなく
風の来てつと噴水の金魚かな
土用の日うの字大きな幟旗(のぼりばた)
朝顔に明日咲く蕾ありにけり
昨夜の雨上がりし二百十日かな
バスを待つ丸太のベンチ茸生う
みちぼくの山彦となる威し銃