芽吹き山
白石 正介
川波や春はひかりとともに来て
春雪の朝の川辺を歩きけり
梅咲くや山の奥へと道のびて
ひと枝をきる手鋏や余寒なほ
花冷えやもつの匂いの広がりて
落ち雲雀空に鳴き声残したる
かげろふに人包まれたて去りにけり
あおみたる木々の葉陰や鳥の恋
山降りて蕎麦屋に一人春惜しむ
こともなき風通いけり芽吹き山
芽吹き山
白石 正介
川波や春はひかりとともに来て
春雪の朝の川辺を歩きけり
梅咲くや山の奥へと道のびて
ひと枝をきる手鋏や余寒なほ
花冷えやもつの匂いの広がりて
落ち雲雀空に鳴き声残したる
かげろふに人包まれたて去りにけり
あおみたる木々の葉陰や鳥の恋
山降りて蕎麦屋に一人春惜しむ
こともなき風通いけり芽吹き山