陽炎
廣瀬雅男
二拍子の雫を落とす氷柱かな
春の水岩越すときはひかりけり
古希過ぎし幼馴染や梅見酒
梅林を抜け榛名山まのあたり
下野(しもつけ)の友より届く野蒜(のびる)かな
一点の雲無く晴れて花水木
カタカナの苗札並ぶ植木市
陽炎の中にかげろふ人となり
老幹は捩(ねじ)れ捩れて藤の花
自転車の前籠に積む茄子の苗
陽炎
廣瀬雅男
二拍子の雫を落とす氷柱かな
春の水岩越すときはひかりけり
古希過ぎし幼馴染や梅見酒
梅林を抜け榛名山まのあたり
下野(しもつけ)の友より届く野蒜(のびる)かな
一点の雲無く晴れて花水木
カタカナの苗札並ぶ植木市
陽炎の中にかげろふ人となり
老幹は捩(ねじ)れ捩れて藤の花
自転車の前籠に積む茄子の苗