寒椿
国保 八江
雀二羽発てば五羽発つ冬田かな
人訪ふと小春日の坂のぼりゆく
石庭の砂の波紋に落葉かな
あふぎ見る冬満月と飛行船
丘陵の南斜面にみかん狩
冬紅葉頭に肩に落ちにケけり
銀杏散る皇女の墓に卵塔に
鎌倉の隠れ径とや寒椿
餡こよし辛みもよしと餅を食ふ
数え日や荷物両手に月仰ぐ
寒椿
国保 八江
雀二羽発てば五羽発つ冬田かな
人訪ふと小春日の坂のぼりゆく
石庭の砂の波紋に落葉かな
あふぎ見る冬満月と飛行船
丘陵の南斜面にみかん狩
冬紅葉頭に肩に落ちにケけり
銀杏散る皇女の墓に卵塔に
鎌倉の隠れ径とや寒椿
餡こよし辛みもよしと餅を食ふ
数え日や荷物両手に月仰ぐ